冠動脈(心臓)CTで狭心症などについて詳しく検査できます!
心臓発作(狭心症・心筋梗塞)のリスクが造影CT検査で診断できます
心臓を栄養する血管:冠動脈は、酸素やエネルギーを心筋に供給しています。
この冠動脈に動脈硬化を生じることで『狭窄』や『閉塞』を起こすことが、
虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の原因とされています。
日本人の突然死の約6割を虚血性心疾患が占めており、
年間約7万人の方が命を落とされています。
虚血性心疾患は、胸痛の症状を認めることもありますが、
軽微な症状のために見逃され突然死の原因となっています。
つまり症状の有無が病気の重症度に比例しません。
虚血性心疾患は、血管の病変の部位やプラークの状態によって
重症度が変わるため、心電図や超音波検査では十分に評価できません。
従来、冠動脈を診断するには、専門施設における『心臓カテーテル検査』
が必要でした。
しかしカテーテル検査は入院が必要で、心臓までの血管内に
カテーテルを挿入することが必要でした。
近年、カテーテル検査に代わりCT検査で冠動脈を診断することが開発され、
その精度も向上してきました。
当診療所では2017年8月より64列/128スライス高精度CTを導入し、
CT検査で冠動脈を撮影することができるようになりました。
撮影した心臓の画像をコンピューターで立体的に確認し、
血管の形態を見ることで心臓の状態を詳しく検査することができます。
本機種は最新の高速CTで、短時間で、少ない被曝線量や造影剤使用量で
高解像度の画像を撮影できることが特徴です。
【冠動脈CT検査は以下に該当する方におすすめです】
①胸痛、胸部圧迫感や息切れなどの自覚症状を持つ方
②階段や坂道を登った時、ちょっとした運動で胸の不快感・息切れのある方
③朝方や寒い時に何となく胸が苦しい、体がだるいと感じる方
④トイレやお風呂に入ると(排便時や入浴時に)気分が悪くなる、
胸が苦しいと感じる方
⑤高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙歴などの動脈硬化のリスクの高い方
⑥健診・ドックの心電図や心臓超音波検査で異常を指摘された方
⑦心臓カテーテル検査に対して不安がある方
⑧狭心症や心筋梗塞、突然死の家族歴のある方
【冠動脈CTの手順及び諸費用について】
検査前 (約1時間) |
問診、診察を行い検査実施可能か確認します。 ※撮影前に投薬が必要になる場合があるため 検査開始時間1時間前にご来院いただきます。 |
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検査 (約30分) |
・検査は血圧測定の後、心電図モニターを付けます。 ・撮影時間は10秒程度です。 ・診断に充分な静止画像を得るために呼吸をしっかり止め、 体を動かさないようにしていただきます。 ・造影剤を注入しながら撮影を行います。 造影剤を注入する際、熱い感じがあります。 すぐおさまりますので、あわてずに しっかり息止めをしていただきます。 ※検査前に脈拍数の多い人には、一時的に脈拍数を下げる 効果のある薬(β遮断薬)を使用する場合があります。 |
検査後 (約1時間) |
造影剤およびβ遮断薬を使用しておりますので 1時間程度様子を見させていただいたあと、 お帰りいただきます。 |
諸費用 | 3割負担で1万円程度です。 |
※所要時間は約2時間30分となります。
【CT検査による冠動脈造影写真】
乳房のセルフチェック方法
求人のお知らせ(受付事務 契約職員)
現在、当診療所で以下の職種の求人を行っております。
(1)受付事務 (契約職員)
詳しい内容はこちらをご覧ください→ 求人情報の詳細はこちら
人間ドック昼食新店追加 レストラン円山(おばんざいバイキング)
2018年1月より、人間ドック後の昼食レストランに新しい店舗が加わりました。
レストラン円山(メルパルク京都2階)
ご利用時間11:30~14:30
季節ごとのおばんざいを取りそろえた70分の食べ放題がお楽しみいただけます。
京都ならではのランチバイキングを、ぜひご利用下さい。
→お食事のご案内はこちら
※昼食のご利用は受診当日に限ります。
午前11時以降~午後の人間ドックをご受診の方には、
昼食券の代わりに百貨店共通商品券をお渡しします。
※カスタムM・カスタムFコースには昼食が含まれません。
ご希望の場合はオプション追加にて承ります。
低線量CT装置の導入に伴う肺がん検診のお知らせ(再掲)
当診療所では、超低被ばく128マルチスライスCT装置Revolution EVO(GE社製)を導入致しました。今回導入した装置では、低線量モードにより今までの装置での被ばく量の約1/10で検査が可能となります。
低線量CT検査は、肺がんの早期発見に有効とされています。特に喫煙歴のある方は肺がんに罹患する確率が高いため、喫煙歴のある50歳以上の方、喫煙歴が20年以上の方、1日の本数×喫煙年数が400を超える方は低線量胸部CT検査の受診をお勧めします。
◎肺がんの現状
日本人の『がん』死亡第一位は肺がんです。肺がんの死亡率を減らすためには早期発見・早期治療が重要となります。
肺がん検診には、胸部X線検査や喀痰検査が行われていますが、早期の小さながんを見つけることは困難です。そこで、骨や血管、気管支などの組織の重なりのない断面像で小さな病変を早期に検出できる低線量胸部CT検査が有効とされています。
◎胸部X線と胸部CT画像の比較
胸部X線は、心臓・大血管・骨・気管支などが重なるため、小さな病変は隠れてしまいます。CTは断面像(輪切り)になるので、微細な病変が描出可能となります。
CT検査を受けてはじめて発見できた、実際の肺がんの画像を提示します。
1.血管や気管支に重なるため診断困難なケース
胸部X線画像(左)では肺血管や気管支陰影に重なり、隠れてしまいます。CT画像(中央・右)では右肺に大きな腫瘤がくっきりと認められます。
2.骨と重なるため陰影が隠れるケース
胸部X線画像(左)では病変部が肋骨と重なり、陰影が不鮮明になります。CT画像(中央・右)では、はっきりと右肺に結節影が認められます。
3.微小な病変のため胸部X線では検出できないケース
胸部X線画像(左)では、病変は微小過ぎるため検出できません。CT画像(中央・右)では、淡く小さな病変として検出することができます。
◎気になる被ばくについて
私たちが日常生活で、知らぬ間に日本国内で自然界より受けている自然放射線量は1年間に2.1mSv(ミリシーベルト)です。自然放射線の量は地域によっても変わります。世界平均で2.4mSv、インドのケララ地方では9mSvと高く、日本の5倍近い数値となります。
また、放射線管理従事者の許容被ばく線量は、年間50mSv、5年間で100mSvと定められています。
低線量胸部CT検査では、1年間の自然放射線量の約1/3以下の線量(約0.6mSv)
で検査が可能となります。
がんリスクの発見に 子宮頸がんウィルス検査のご案内
人間ドック・健康診断で子宮細胞診(医師採取)検査を受診される方に、
子宮頸がんウィルス(ヒトパピローマウィルス)検査
(オプション検査価格:税別4000円)をおすすめします。
ヒトパピローマウィルス(HPV)は、子宮頸がんの原因になるウィルスです。
性交渉経験のある女性であれば感染そのものは稀ではなく、感染してもほとんどの方が免疫の働きで自然に排除されます。一部の方はウィルスが排除されずに残り(持続感染)、前がん病変を経て子宮頸がんを発症します。
子宮細胞診検査ではがんを疑う異常な形の細胞の有無を調べるのに対し、
ヒトパピローマウィルス検査はがんの原因となるウィルスの感染の有無を調べます。
子宮細胞診検査とヒトパピローマウィルス検査を組み合わせることで、
より正確な判定が可能になります。
また、ヒトパピローマウィルスには80種類以上の遺伝子型が存在し、型別に子宮頸がんの発症リスクが異なります。感染されていた場合、ご希望によってさらに詳しい検査を行い、がん発症可能性の高い型に感染しているかどうかを調べることもできます。
子宮頸がんは前がん状態からゆっくりとがんへと進行するため、定期的な検査によって病変を早い段階で見つけ出すことが重要です。
ヒトパピローマウィルス検査を加えて、子宮頸がんリスクの早期発見にお役立て下さい。